地元企業への優先発注の推進を明文化する方針を表明しました。
5日の市議会一般質問で答弁したもの。これからの社会で求められるのが地域経済循環の実現。議員さんからは米国発祥の「エコノミック・ガーデニング」の考え方でその必要性をあらためて提起されました。同感です。
まちづくりを推進するうえで、企業の持続可能性を高め、雇用拡大や税収増につなげていくことが肝要です。また、公共事業の受注で地元企業の技術力や経験が高まることは、災害復旧の迅速さにもつながります。入札の公平性・競争性の確保を前提としながら制度改革を検討してきます。
南海トラフ地震への対応もテーマになりました。古賀市は最大震度4と想定され、影響は極めて限定的と考えられます。一方、九州市長会では広域支援体制の整備を進めており、古賀市は発災時に大分県津久見市を支援する「先遣市」となっていることを答弁で説明しました。
近年の豪雨災害を受け、全国で重要課題となっている雨水浸水対策も取り上げられました。気候変動で下水道整備段階の想定を超える事態が頻発し、内水氾濫で浸水被害が生じています。古賀市は2022年度に策定した雨水管理総合計画に基づき、新たな調整池の建設や排水ポンプの強化、口径の拡張など具体的なハード整備を順次進めています。あわせて、この定例会で、浸水被害が想定される区域の建物等への止水板設置の費用に補助する補正予算案を提案しています。
人権保障が政治・行政の最も重要な責務との考えから、古賀市は子どもが権利の主体であることを明確にし、主権者教育や子どもアドボカシーを実践しています。また、総合計画や子ども・子育て支援条例の策定過程で子どもの声を聴いたり、市長と教育長が給食の時間に小中学校を訪問するランチミーティングや高校生が市長に政策提言するリバースメンター事業に取り組んだりもしています。こうした基本姿勢を堅持し、チルドレン・ファーストのまちづくりを引き続き推進する決意を申し上げました。
青少年健全育成の重要性も提起されました。古賀市は公として中学校区全てに児童センターを設置するなどしていますが、あわせて、市民の皆さんとの協働があってこそ実効性が高まります。市内各地で、地域の様々な皆さんのご尽力により、子ども会育成会、消防団、放課後子供教室、寺子屋、子ども食堂、通学合宿、朝勉&朝弁、少年の船、子ども劇場など多様な居場所が実現しています。こうした機運を高めていくことに加え、議員さんからは、コミュニティの中で「青年層が子どもたちとつながる」ことの意義もお示しいただきました。確かに、持続可能性の観点からとても重要です。公としてそのきっかけをつくるべく検討していきたいとの考えを申し上げました。
子どもと子育てを大切にすることは、今を生きる私たち先行世代に課せられた「未来への責任」。次の世代へ、より豊かな社会を引き継ぐため、今、何を為なすべきか。あらためて真剣に考えました。
このほか、超高齢社会でその経験や知見を生かしてもらうための取り組み、ふるさと納税の今後もテーマになりました。一般質問は9日まで続きます。頭フル回転で臨みます。
◇
4日は日帰りで上京し、ミッション完了。寒くなりましたね。今は上空の機内でもチャットで細かなやり取りができてしまうので、仕事から逃れられません。
前日の3日は古巣の福岡県議会へ。県議時代からご指導いただいている皆さんとお会いできました。地元選出の吉田健一朗県議に感謝いたします。タイ王国ナショナルデー記念レセプションにもお招きいただき、参加しました。福岡県タイ友好議員連盟の事務局長を務め、先輩方のご指導のもと総領事館誘致に関わっていたからこそのご縁。ゴーソン・サティタマジット総領事ご夫妻とも親しくお話しできました。
年末まで公務満載。駆け抜けます。
投稿者:【mayor2010】
2025年12月08日 17時33分
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医師で国際NGO「ペシャワール会」現地代表、中村哲さんが2019年12月4日にアフガニスタンで銃撃され、亡くなられて6年。中村さんのふるさとである古賀市として、市民の皆さんと共にその志と功績を受け継ぐ取り組みを進めています。
そして、中村さんは福岡高校の17回生であり、私にとって大先輩。同窓会報「朝ぼらけ」最新号に寄稿し、古賀市の取り組みを報告しました。以下、全文です。
◎中村哲医師の志継ぐ/一隅から平和の灯を/生き様 児童が絵本に
◎田辺一城(高51回、古賀市長)
私たち一人一人が中村哲先輩から学び、平和な社会を次代につなぐために何をすべきかを主体的に考え、行動する。中村先輩が青少年期を過ごした故郷の古賀市は、その輪を広げるための取り組みに力を注いでいます。
母校の古賀西小学校では総合的な学習の時間を活用し、児童が中村先輩の生き方を描いた絵本をつくりました。クラウドファンディングで印刷・製本し、市内の学校の平和学習で使われています。ペシャワール会さんと共に顕彰シンポジウムをワールドカフェ形式で開催し、市内外の多くの世代の皆さんが中村先輩への思いを語り合う機会もつくりました。
今年は戦後80年の節目を捉えた「戦争と平和を考える月間」の特別企画として、その生き様を追ったドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」の上映と対話の会を開催。平和首長会議では、私自身が登壇し、平和行政の柱に中村先輩を位置付けていることを報告し、各地の首長から多くの反響をいただきました。こうした積み重ねが大切と考えています。
中村先輩には、2016年8月に古賀市で講演してもらいました。「私にとっての一隅はアフガンだった。世界中の人がそれぞれの一隅を見つけて、その一隅を照らせば、世界中が照らされる。それが、きっと世界平和につながる」との言葉は市民の心に届いています。全ての人に日常的に出来ることが必ずある。
大国の指導者が核兵器使用を示唆し、唯一の戦争被爆国で核兵器の保有が公然と語られ、他国の領土への侵略、市民の殺傷が日常的に起きているこの世界の現実を、中村先輩はどう見ているのか。これからも、この世界の一隅から恒久平和の実現に向けた希望の灯をともしていきます。
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2026年に向けた動きが加速!
恒例のJ:COMさんの年頭挨拶の収録。2026年最初(2025年最後?)のあけましておめでとうございます。いつも通り原稿なしの約3分、一発OKでした~。
さをり織りの干支の置物。地元の社会福祉法人福岡コロニーさんの障がい福祉サービス事業所「なのみ工芸」さんが制作しており、毎年楽しみにしています。来年は午年。なのみ工芸さんには個性豊かなかわいらしい馬、馬、馬。香椎高校ファッションデザイン科とのコラボです。悩みに悩んで選びました。
年末、市長室に飾ります。皆さんもご家庭や職場にぜひ。なのみ工芸の現地や郵送で購入できます。お問い合わせは、なのみ工芸(092-944-4419、古賀市久保1343-3)まで。
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飲酒運転、街頭犯罪、特殊詐欺を許さず、撲滅をめざし、新たな年へ!
師走となり、歳末の特別警戒がスタート。名付けて「粕屋ゼロミッション」。古賀市を含む粕屋地区1市7町を管轄する粕屋警察署や地域防犯団体の皆さんと粕屋町のイオンモール福岡で心合わせを。恒例の「一日警察署長」は福岡女学院看護大学の学生さん。玄界高校邦楽部の皆さんによる勇壮な演奏も。
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11月30日は、子どもわくわくフェスタ!大人も一緒に楽しめちゃいました。
さらに、オーガニック・マルシェ「日土水市」へ。
古賀駅西口の商工会館前は市内外の多くの皆さんでにぎわいました。仕掛け人の「オーガニック広場 ひふみ」の久保健一郎さんと一緒に登壇し、健康寿命トーク。
何度も脱線しましたが楽しんでいただけたかと!?
投稿者:【mayor2010】
2025年12月05日 17時29分
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快生館が国土交通省の「全国二地域居住等促進官民連携プラットフォーム賞」を受賞!
国土交通省の歴史ある「地域づくり表彰」の中でも、二地域居住促進法の施行を受けて今年度創設された賞の第1号に。多拠点ライフと関係人口創出・移住定住促進をめざした「地方創生2.0」の先駆けとのご評価をいただき、光栄です。
11月28日に開催された二地域居住推進フォーラムで、共に快生館の取り組みを展開してきたSALTの須賀大介代表や相良彩乃さんと登壇し、表彰状をいただきました。プレゼンターはANAホールディングス上席執行役員の津田佳明・未来創造室長。いつも古賀市の取り組みに注目してくださっており、感謝です。
新型コロナウイルス禍のピンチをチャンスに変えるべく、社会の価値観の変容を捉え、東京一極集中の打破と地方分散型社会の形成、デジタル技術による革新をめざしたのが快生館の挑戦。地域資源である天然温泉を有する休業した温泉旅館をサテライトオフィスやコワーキングスペースを備えた「共創」拠点として再生させ、ワーケーションや企業合宿も展開、中心市街地活性化とも連動させ、国内外の新たな人の流れを生み出し、周辺地域における民間の起業も誘発しています。
古賀市はDX、シェアリングエコノミー、公民連携による共創を掲げてまちづくりを進めており、その象徴的な営みといえます。そして、全国からご注目いただいている「多様な生き方を保障する働き方改革」の実践です。
「快く働き、快く生きる」が合言葉。皆さん、これからも共によりよい社会をつくっていきましょう。
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ロングインタビューの第3回。公民連携による共創がテーマ。
https://publab.jp/2025/11/04/7232/
特に、シェアリングエコノミーの象徴的実践でもある薬王寺温泉オフィス「快生館」や古賀駅西口のエリアマネジメントで生まれたシェアキッチンを核とする交流拠点「るるるる」について。古賀駅東口の都市開発の推進も。ぜひご一読ください。
投稿者:【mayor2010】
2025年12月03日 17時00分
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福岡県ジェンダー平等フォーラムで講演&林田スマさんと対談!
福岡県男女共同参画センター「あすばる」の一大イベント。光栄なことに講師としてお招きいただきました。さらに対談の相手が、福岡の皆さんおなじみのフリーアナウンサーで福岡高校の先輩でもある林田スマさん。恐縮しながらも、スマさんだからこそ軽快にトークできました。
テーマは「個人を尊び、幸せを追い、快く生きる」。私から、全国的にも先んじている男性職員の育休取得率100%や子育て支援休暇の創設、生理用品の無償配布に象徴されるジェンダー平等の具体的な取り組みから、「快く働き、快く生きる」ための多様な生き方を保障する働き方改革、その延長線上にある市民サービス向上をめざした市役所窓口時間短縮を中心に。
さらには、子どもの声をまちづくりにつなげる主権者教育の実践やチルドレン・ファーストの子ども子育て政策と教育改革、性的マイノリティの皆さんの権利保障の重要性など、モリモリ盛りだくさんでお話ししました。
もちろん、DX、シェアリングエコノミー、公民連携による共創のまちづくりの理念、自治体経営、組織風土改革についても。いつものように怒涛の如くお話しし、県内各地からご参加の多くの皆さんからかなり大きな反響をいただきました。
私自身も励まされました。ありがとうございました!
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市議会本会議で議案への大綱質疑。
自動運転バス実証運行がテーマに。これからの社会にとって自動運転は必須であることを前提に、国もその重要性を認識しているからこそ地方自治体への支援を強化しており、まさに今、古賀市として事業に乗り出すことに意義があるとの考えを申し上げました。
このたび国の新しい地方経済・生活環境創生交付金の採択を受けられた自動運転バス実証運行事業は3カ年計画で、総事業費は3億2911万8千円を見込み、その2分1を交付金で充当することから市負担は1億6455万9千円となり、さらにこの市負担は特別交付税措置の算定対象であるため、実質負担は大幅に低減して総事業費の1割程度となります。
公共交通の持続可能性を高めるため、古賀市は交通政策を強化しています。今回の自動運転バスの導入を通じ、複数の交通モードの連携と新技術の活用を進めるとともに、導入により生じる人員余力の再配置等によってバス路線の維持・確保を図り、市民の皆さんの「移動の権利」を保障するために地域全体の交通ネットワークのさらなる再編・最適化につなげていきます。
投稿者:【mayor2010】
2025年12月02日 17時38分
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