有害鳥獣対策の新たな取り組みとして緩衝地帯(バッファーゾーン)を里山に整備する方針を決めました。人とシカやイノシシなど野生動物の棲み分けを図るため、見通しの良い緩衝林を整備します。
8日の市議会一般質問の答弁で明らかにしました。有害鳥獣による農作物被害は柑橘類が多く、昨年度の被害額は約577万円。この日、議員さんから指摘もありましたが、この数字では見えない被害もあり、農業の持続可能性を高めるためには対策が急務。そして、広域的に取り組むことが重要です。今回、県議会で農政に精通する松本國寛・自民党県連代表代行や地元の吉田健一朗県議にご指導ご尽力いただき、県の支援を受けて実施します。
今年度、まずは福岡県がセンサーカメラを使った野生動物の生息状況調査を実施。この結果に基づき、古賀市として実効性が上がると考えられる地域に緩衝林を整備します。これにより、現在行っている直接捕獲や農地に寄せ付けない対策、スマート技術の導入などとの相乗効果で被害防止につなげたいと考えています。
観光振興による地域活性化もテーマになりました。古賀市には魅力ある地域資源が多くあり、関係人口・交流人口を拡大するための拠点形成、観光ルートの設定や周遊手段の確保などで資源をつなぎ、その実効性を高めていきます。サイクルツーリズムにも力を入れ、サイクルスタンドの設置促進も図っていきます。なお、タクシーによる周遊に加え、日本全体のこれからを考えると、菅義偉前総理も最近発信を強化している「ライドシェア」の検討も必要との考えを答弁しました。
あ、古賀らしい観光キャッチフレーズを問われたので、「るるるるっと旅す『る』」を提案しました。こういうのはセンスが問われますね。どうですかね(笑)
自治会の意義とこれからのあり方も提起されました。私たちは、地域コミュニティがあるからこそ、安心して暮らしていけます。自分だけ、家族だけでは生きていけない。自治会は人と人がつながり、お互いに支え合う要といえます。身近な地域でごみを分別して出せたり、子育てで声を掛け合ったり、災害時に助け合ったり。ライフスタイルが変化する中、持続するためにはDX推進も大切です。こうした考えを基礎として、引き続きコミュニティ活動を支援していきます。
視覚障がいのある方の日常生活を支えるため、市の発行物への音声コードの導入を進めていく考えもお示ししました。このほか、骨密度測定器を活用するなどして主体的な行動につなげる「骨」を介した子どもの健康づくりの重要性なども申し上げました。教員の働き方改革もテーマになりました。
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市町村と都道府県が連携する新たなカタチ。
新型コロナウイルス禍の初期段階、福岡県の保健所が業務過多でひっ迫し、専門職である保健師の人手が必要な状況でした。そこで、古賀市と糟屋郡7町を管轄する粕屋保健所を支援しようと、糟屋地区市町長協議会で市町の保健師を保健所に派遣することを提案し、糟屋地区として決定、実行しました。
都道府県を支援するために市町村保健師を派遣するのは全国的に前例のない取り組み。私の思いは「新型コロナ感染者をフォローするための公の務めを確実に果たすうえで、県と市町村の行政の垣根なんて、市民にとって何の関係もない」ということ。市民にとってはまさに今必要な行政サービスが受けられるかどうかが本質と考え、決断しました。
結果として、糟屋地区の取り組みがモデルとなり、福岡県知事が市長会・町村会と派遣協定を締結し、県内全域に広がりました。さらには他の都道府県にこの取り組みが拡大しました。危機管理上、本当に良かったと思います。
6日、私が会長を務める粕屋保健所運営協議会が4年ぶりに対面で開かれ、この市町保健師の県派遣の取り組みが報告されました。提案、決断した当時はこんなことになるとまでは想定していませんでしたが、都道府県と市町村の新たな連携の可能性を示すことができたことは、行政運営上意義があったと思います。ご尽力いただいた皆さんにあらためて心から感謝します!
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カフェ&バーFESさんに入ると見知った方々が撮影中。
なんと、11月スタートのYouTubeチャンネル「コとシのにゅーす」の記念すべき最初の撮影。古賀市と新宮町の情報を発信されるとのこと。宗像・福津の地域密着メディアACCOチャンネルさんの協力で、こがみらいさんを中心に運営。チャンネルは
こちら 。ご注目ください!
FESさんでは8種類のスパイスの牛すじカレーを食べました。美味しい!
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組合長を務める古賀竟成館高校の体育祭が9日に開催されました。生徒さんたちの笑顔が素晴らしいですね。こちらも元気をもらえます。それにしても私が高校3年生だったのはもう四半世紀前になるのか。光陰矢の如し。
9~10日は千鳥東区、舞の里4区、薬王寺区の敬老祝賀会にも参りました。人生の先輩方に敬意と感謝を申し上げました。開催にご尽力いただいた自治会の皆さんもありがとうございます。
さらに、福岡県建設労働組合粕屋支部の定期大会へも。職人の皆さんの暮らしを守り、福祉の向上に取り組み、古賀市もご意見ご要望をいただいています。
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お知らせ。子ども医療費無償化の対象を18歳まで拡大することについて、11日夕方のTNCさんの報道番組「記者のチカラ」で放送される予定です。お時間許す方はぜひ。
投稿者:【mayor2010】
2023年09月11日 15時09分
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