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市長室ブログ

2019年度の施政方針に対する代表質疑(3月5日=田辺)

 古賀市議会の本会議が開かれ、私の施政方針(全文はこちら)に対する各会派の皆さんからの代表質疑が行われました。私が新たに掲げた「持続可能な都市に向けた経営方針」(概念図はこちら)に示している「産業」「子ども」「健康・安心」を中心に、それぞれのお立場からご質問ご提案をいただき、できるだけ詳しく真摯に答弁させていただきました。

議会2日目①

 障がい者福祉の向上に関しては、新たに、高度難聴者のための人工内耳の体外器の買い替えに対する助成制度の導入について、前向きに進めていく考えを明らかにしました。特に、子どもにとってはその成長の過程で人工内耳を装用し、しっかりと聞こえていることが重要です。私は保護者など当事者の方々との対話を通じ、県議時代からこの課題を認識しており、福岡県議会の2017年9月定例会本会議で、知事に対して市町村で助成制度が創設されるよう取り組みを促していました。こうした経緯もあり、県内市町村での制度導入が進み始めており、古賀市としても制度導入を前向きに検討していきます。
 また、この日の答弁で、2020年度に第4期の「古賀市障害者基本計画」を策定するにあたり、よりきめ細やかに障がい者の皆さまの生活実態を把握するため、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの全ての方約3千人を対象に調査を実施し、QOL(生活の質)の向上を目指す考えをお示ししました。

 文化・芸術の振興によるまちづくりについてもご質問をいただきました。
 施政方針で詳しく申し上げられていなかった分野ですが、今日の本会議で、私の演劇経験なども踏まえた認識として、「文化・芸術は、私たちの暮らしの根っこにあり、一人一人の生きがいづくり、地域づくりにとって、なくてはならないもの。様々な芸術はその作品を通じ、作り手と受け手の感性が共鳴し合って『ひとつの世界』が成立する。作品に込められた作り手が伝えたいメッセージがあり、そのメッセージを受け取った人が自分自身の感性と融合させる。まさに芸術を成立させるのはコミュニケーションであり、ここに文化の価値がある。そして、私たちの暮らしも他者とのコミュニケーションがなければ成立しない。そうした意味で、まちづくりに文化・芸術の振興を位置づけることはとても重要」との考えをお示ししました。

議会2日目② 議会2日目③

 地域防災力の強化については、多くの議員の皆さまからご質問をいただきました。防災の基本は、「自らの命は自らで守る」という市民の皆さまお一人お一人の主体的な意識を涵養していくことが何よりも重要であり、発生時の避難の際に率先して行動できるよう、また周囲の人たちと支え合って行動できるよう、自助、共助の実効性を高めるための公助に取り組んでいく姿勢をあらためてお示ししました。その中で、地域において、高齢者や障がい者など避難行動要支援者の個別計画策定を積極的に進めていく考えを申し上げました。
 あわせて、「古賀市総合防災マップ」(全戸配布済み)には、災害の種別に応じた避難所一覧を掲載し、各指定避難所には対応可能な災害種別を示した看板を設置しており、こうしたことを市民の皆さまに意識をしてもらうことが重要です。また、災害の種類ごと、季節や発災時間などに応じた訓練の視点もご指摘をいただきました。これらについては、机上訓練などの手法により行うことも含め、防災訓練のあり方について地域コミュニティや自主防災組織とともに検討していきたいと考えています。
 また、現在見直しを検討している古賀市地域防災計画については、熊本地震や九州北部豪雨の経験をもとに改定された福岡県地域防災計画の内容に沿って作業を進めていますが、近年の豪雨を踏まえた大根川の浸水想定区域も現在福岡県において見直しがなされており、その結果も踏まえて改定を行う考えをお示ししました。

 前市政時代から検討を進めている「道の駅」については、現在、コンサルタントに委託し、道の駅基本計画案を策定しているところであり、並行して庁内でも検討を進めています。今日の本会議でもご質問があり、私から「今後については、基本計画案で示される道の駅の機能、売上規模、施設規模等の内容や3月9日にリーパスプラザこが交流館で開催する市民の皆さまとの対話集会等でのご意見等も踏まえ検討し、議会の皆さまへのご説明を行いながら決定していく」との考えをお示ししました。

 政治的立場についてもご質問がありました。
 民主主義は、この社会に生きるあらゆる立場の人々の思いをくみ取りながら、その調和を図る営みであると理解しています。だから、私は政治家として、民主主義を健全に成立させるために、国民の皆さまの「道具」となることに徹する立場をとっています。「道具」は必要な時に手元になければ使えません。このため、一人でも多くの古賀市民の皆さまにとって「田辺が手元にある」と実感していただける、つまり身近な政治家となれるよう、ひたすらに地元をくまなく回り、誰とでも顔を合わせて話をする「対話」と「交流」を重ねてきました。
 市民の皆さまと様々な現場で「対話」と「交流」を図ることによって、私たちの暮らしを取り巻く社会課題を見出すことができます。さらに、それらの課題を解決する政策を立案していくために、それぞれの市民の皆さまのご経験に基づく知見が有意なことも多くあり、そうした知見をいただくためにも、「対話」と「交流」は重要です。市行政だけでなく、広く市民の皆さまのお力をいただき、古賀市の様々な課題を解決していく、まちづくりを進めていく、その思いを込めて「オール古賀」というキャッチフレーズを掲げさせていただきました。
 こうした立場とあわせて、私は自由と寛容を重んじるリベラリストであり、保守主義者であると自分自身を規定していることについても申し上げました。

   □

 本日の本会議では、副市長に横田昌宏氏を再任する議案、教育委員に米倉彰氏を再任する議案について、市議会に同意をしていただきました。ありがとうございます。


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