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中村哲氏の志と功績を共に学び、平和を次代につなぐ―「荒野に希望の灯をともす」上映と対話(9月5日)

中村哲氏の志と功績を共に学び、平和な社会を次代につなぐために何をすべきかを主体的に考え、行動する輪を広げる。

古賀市で青少年期を過ごし、国際NGO「ペシャワール会」の現地代表としてパキスタンやアフガニスタンで活動した医師の中村哲氏(1946-2019)。古賀市として、その生き様を追ったドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」の上映と対話の会を8月30日に開催しました。


上映会1  上映会2  


戦後80年・敗戦80年・被爆80年の節目を捉えた「戦争と平和を考える月間」の特別企画。古賀市は2019年12月4日に中村哲氏が銃撃され、亡くなって以来、名誉市民の称号を授与し、市民の皆さんと共にその志と功績を共有し、次代につなぐ取り組みを重ねてきており、その一環です。市内外から多くの皆さんにご参加いただき、感謝いたします。

私たち一人一人が他者を理解し、思いやり、支え合うことが平和の原点。当たり前のことですが、歴史を振り返ると、そのことを実践する勇気を持てず、対立と分断が繰り返され、人の命が奪われてきた。人間は自分自身に弱く、他者よりも優位に立ちたいという欲に抗えず、排他的風潮が拡大し、様々な差別が生まれてきた。主に少数者が標的になる。

個人が尊重され、誰もが幸せを追い求められる、平等な社会を実現したい。他者へのやさしさ、包摂性、寛容と忍耐。理想主義を掲げなくなったら政治はおしまい。だから、私は政治家として人権保障の確立をめざし、今は市長としてまちづくりを進めています。人権・平和行政を強化してきているのはこのためです。

大国の指導者が核兵器使用を示唆し、唯一の戦争被爆国で核兵器の保有が公然と語られ、他国の領土への侵略、市民の殺傷が日常的に起きているこの世界の現実は、私たちだけでなく子どもたち孫たち、さらにはその先の世代に何を残すのか。政治家はもちろん、現在の世代である私たち一人一人の責任です。

中村哲氏が遺してくれた「一隅を照らす」という言葉を心に刻み、行動していきたい。「私にとっての一隅はアフガンだった。世界中の人がそれぞれの一隅を見つけて、その一隅を照らせば、世界中が照らされる。それが、きっと世界平和につながる」。全ての人に日常的に出来ることが必ずあります。

今回は映画を観るだけでなく「対話の時間」をつくりました。近くに座った人たちと、戦争と平和、人権保障を共に考え、それぞれ言葉にして共有することで、やさしさの輪が広がったことを実感できました。


対話1  対話2



対話3  対話4



対話5  対話6



これからも、この世界の一隅である古賀市から恒久平和の実現に向けた希望の灯をともしていきます。

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