玉虫がつなぐ古代と現代の国際交流♪
古賀市の国史跡・船原古墳で発見された国内初確認の玉虫装飾馬具(杏葉、ぎょうよう)と、韓国の王陵級とされる慶州チョクセム44号墳から出土した玉虫装飾馬具(障泥、あおり)を一緒に楽しめる特別展を8月27日に開催しました。
日韓の玉虫装飾馬具が並んで展示されるのは初めてのこと。韓国の国立慶州文化遺産研究所さま、駐福岡大韓民国総領事館さまの多大なるご協力で開催できました。昨年、朴建燦(パク・コンチャン)総領事と話していたことがこんなにも早く実現するとは。感謝申し上げます。
船原古墳の杏葉は久々に実物が登場し、レプリカと共に展示。韓国の障泥の再現品はきらびやかで大きくて立派!馬に乗った人の足に泥がつかないように、鞍の下にぶら下げて使った板とのこと。
文化財は「保存」だけでなく「活用」が重要。古賀市の文化課の担当職員さんたちが頑張ってくれているおかげで、朝鮮半島との交流を示す船原古墳から出土した500点超の金銅製馬具などが日韓の架け橋になっています。引き続き積極的に取り組んでいきます。
そしてなんと!韓国の聯合ニュースで取り上げられました!(こちら)
https://n.news.naver.com/article/001/0014892337
なお、特別展開催にあたっての私の挨拶は以下になります。
<ごあいさつ>
本日は、国史跡船原古墳韓国交流事業、特別展『韓国の玉虫装飾馬具』にご来場いただき、誠にありがとうございます。
古賀市谷山・小山田地区に位置する船原古墳1号土坑からは、6世紀末~7世紀初頭の朝鮮半島系の資料を含む馬具、武器、武具約400点の煌びやかな遺物が出土し、国内外の注目を集めてきました。その中でも特に、2020年11月に新たに判明した、我が国初の玉虫装飾馬具の発見は、コロナ下にもかかわらず、報道発表と同時に開催した特別展には、3061人の方にご来場いただくなど、非常に多くの関心を寄せていただいております。
この昆虫のタマムシの羽根を使って装飾する馬具は、朝鮮半島の新羅の王族関連墓でのみ出土するため、新羅王族の高貴な身分を表象する貴品であったと推測される馬具です。そのため、船原古墳以外の玉虫装飾馬具は全て、大韓民国慶尚北道に位置する慶州で発見されていますが、この度、大韓民国にあります国立慶州文化遺産研究所にお声掛けいただき、本場韓国の新羅王族墓チョクセム44号墳から出土した玉虫装飾馬具と並べて展示する運びとなりました。
慶州チョクセム44号墳は、慶州の王陵群である大陵園に位置する大型の高塚古墳で、国立慶州文化遺産研究所による発掘調査の結果、5世紀後半に築造された10歳前後の新羅公主と推測される人物のお墓で、金銅冠や金銅製飾履、銀製腰佩、胸飾といった、新羅の女性王族が纏う金銀銅製の装身具と玉虫装飾馬具が出土しました。
本展示会は船原古墳の玉虫杏葉と韓国慶州チョクセム44号墳の玉虫装飾馬具、日韓両国の玉虫装飾馬具を、日本で初めて並べて展示する貴重な機会です。この展示会を通じて、皆様に広く船原古墳について興味関心を持っていただくとともに、船原古墳の歴史的価値や国際色の豊かさを感じる機会にもなれば幸いです。
最後になりましたが、本展示会を開催するにあたり、資料の出品と、なにより貴重な機会をいただきました、国立慶州文化遺産研究所の皆さまに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
古賀市長
田辺 一城
◇
台風10号が九州を通過しました。
古賀市は29日午前8時15分、災害警戒本部を設置。午前9時30分、市内全域を対象に高齢者等避難(レベル3)を発令し、小野小学校、千鳥小学校、古賀東小学校の体育館を避難所としました。私も警戒のため、市長室で夜を過ごし、朝を迎えました。30日朝の段階で、看板の倒れ、街路灯の傾き、一部停電などが生じていますが、人的被害の報告はありません。
投稿者:【mayor2010】
2024年08月30日 17時33分
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