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鹿部東町遺跡、井出流遺跡、六ノ坪・百田遺跡などで弥生時代はじめ頃の土器などが見つかっています。
井出流遺跡では溝が見つかりました。溝からは夜臼式土器が出土しています。
この土器は古賀市の隣、新宮町の夜臼の地名をとって名づけられたもので、縄文時代のおわりから弥生時代のはじめを代表する土器です。
六ノ坪・百田遺跡では集落跡が見つかりました。
松菊里型住居と呼ばれる朝鮮半島に起源を持つ住居跡と共に家畜小屋の可能性も考えられている遺構が発見されています。
明治31年(1898年)、鹿部山の皇石神社境内裏から青銅製武器(細形銅剣1・細形銅戈1)が発見されました。
細形銅剣のほうは行方が知られていませんが、細形銅戈は独特の特徴を持つことにより、発見地の「鹿部」の名を冠する「鹿部型銅戈」とも呼ばれる細形銅戈の標準型式の一つで、日本列島で出土する銅戈のなかで最古型式に位置づけられるものです。
馬渡・束ヶ浦遺跡では5基の大型甕棺墓が確認されています。甕棺は弥生時代の北部九州を代表する埋葬方法ですが、福岡市より東側ではあまり確認されていないもので、古賀市付近はいわゆる「甕棺文化圏」の東限にあたるものと思われます。
馬渡・束ヶ浦遺跡では3基の甕棺から青銅製品が発見されました。
E地区2号甕棺からは細形銅剣2・細形銅戈1・細形銅矛1の計4点。E地区3号甕棺墓からは銅釧5点、碧玉製管玉30点・勾玉1点。
B地区1号甕棺墓には細形銅剣1本が納められていました。
弥生時代の墓に青銅製品などを納めるものがあるのは知られていますが、E地区2号甕棺は金海式と呼ばれる棺専用の大型甕で、この型式の甕棺に青銅製武器を4本も納める例は少なく、大変珍しいことです。
文化課(リーパスプラザこが内)
古賀市立歴史資料館
電話:092-944-6214
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