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市長室ブログ

「持続可能な都市に向けた経営方針」と2019年度当初予算案を公表(2月25日=田辺)

 私が市長に就任して初めて編成した平成31年度(2019年度)当初予算案を発表しました。28日に開会する古賀市議会定例会で提案します。市議会議員の皆様には他の議案とともに先行してお渡ししており、本日は私自身が記者会見に臨み、今後の市政運営の前提となる「持続可能な都市に向けた経営方針」を新たなビジョンとしてお示ししたうえで、このビジョンに基づき、当初予算案の詳細を説明しました。

記者発表① 記者発表②

 私は、市政がどのように動いているのか、広く市民の皆様に知っていただいたうえで、市民の皆様が主体的、積極的にまちづくりに関わっていただきたいと考えています。そのため、今回初めて、予算の「見える化」を図ります。具体的には、ビジョンである「持続可能な都市に向けた経営方針」の概念図と、当初予算案のポイントをまとめた資料を、この古賀市の公式ホームページで公開しています。ぜひご参照ください。(こちら

 今回新たに打ち出したビジョン「持続可能な都市に向けた経営方針」は、現在の古賀市のまちづくりの最上位計画である「第4次総合振興計画」(期間は2012年度~2021年度)の基本目標を達成し、さらにその先の将来につなげていくためもの。私が選挙で掲げ、1月の定例会の所信表明で示した理念を踏まえ、全庁的に議論を重ね、構成しました。

記者発表③

 このビジョンの概念図を見ていただけるとわかりますが、「産業力」「子ども」「健康・安心」の大きく3つの観点から、私たちの暮らしを取り巻く様々な課題を解決するため、個々の政策の実効性を高めるとともに、政策が相互に作用し合い、相乗効果で好循環をもたらすことを強く意識しています。そして、経済活動や定住促進を生み出す基盤づくり、誰もが生きやすい地域共生社会の構築を進め、未来に向けて持続可能な都市の実現につなげていくことをめざしています。

記者発表④ 記者発表⑤
 
 平成31年度の当初予算案は、一般会計で総額213億5400万円。前年比4.1%の増加となっています。健全な財政運営を意識したうえで、新たに打ち出しているビジョンに沿い、できるだけ多くの市民ニーズに対応しながら市政課題を解決していくことを念頭に編成しました。

 以下、新たな取り組みを含め主なものを紹介します。なお、28日の市議会定例会で行う施政方針演説で、さらに詳しく説明します。

 当初予算案では先に示したビジョンに基づき、まず、「農・商・工の魅力を高める産業力の強化」として、JR古賀駅周辺のにぎわい創出のため、駅周辺の再開発に向け、対象地域の都市計画決定にかかわる事前調査を実施します。「商」機能の付与を念頭に、開発のイメージを示していきます。土地利用転換と企業誘致の推進に向け、古賀市都市計画マスタープランを改訂し、今在家地区、新原・高木地区を盛り込むなどします。都市近郊の強みを生かした農業振興を図るため、農業の効率化と生産性向上を図るための基盤整備や新規就農支援を推進します。また、新たに広域的な取り組みを含めた鳥獣被害対策を進め、農産物被害の軽減をめざします。
 新たなアイデアを生かした企業支援として、創業者コミュニティスペースの拠点整備を支援します。クラウドファンディングの手法も使います。観光と物産の拠点を構想するため、「道の駅」整備にかかわる測量・設計の実施を検討します。また、農商工産品の販路拡大のため、今秋、古賀ゴルフ・クラブで行われる日本オープンゴルフ選手権におけるPRなどに積極的に取り組みます。

 「子どもたちの育ちと学びを支える『チルドレン・ファースト』」として、きめ細かな学習環境の充実を進め、学力・体力の向上を図り、安心して産み育てられる環境を整えていきます。市内の8小学校3中学校のすべての普通教室と、音楽室などの一部の特別教室に新たに空調を整備します(予算計上は今年度補正予算案)。古賀市が先進的に取り組んでいる小1から中3までの原則35人以下学級を継続し、小1プロブレム対策の人的配置を小学校適応促進補助員として全学年に拡大、心の教室相談員の拡充も図ります。これらは虐待の未然防止や早期発見にも寄与するものと考えています。さらに、引き続き「待機児童ゼロ」をめざし、保育園・幼稚園と連携した保育士の確保に全力で取り組みます。新たに病児保育を1施設増やし、これを支援します。古賀市の誇るキャリア教育事業を継続し、部活動外部指導員の増員などで働き方改革を推進します。通学合宿や寺子屋などコミュニティの取り組みを支援します。
 古賀市独自の指標も設定した「子どもの未来応援プラン」(現在策定中)に基づき、「貧困の連鎖」を断つための子どの貧困対策に全庁的に取り組んでいきます。

 「誰もが健康で安心して暮らしていける地域社会の実現」に向けて、全世代型の健康づくりを推進し、地域医療・介護体制の構築を進めていきます。小児期からの健康づくり意識の向上のため、家族コツコツ(骨骨)健康づくり事業を充実させます。小児がん治療等で予防接種の免疫が失われた場合の「再接種」について、県内市町村で初めて、その費用に助成します。障がい者の皆さんが暮らしやすい環境整備をさらに進めるため、生活状況などの調査を実施します。
 生活の利便性を高めるため、地域公共交通網形成計画の策定に新たに着手します。古賀市公共施設等連絡バス「コガバス」の運行を改善し、停留所も増設します。環境にやさしい循環型社会の形成をめざし、家庭から排出される剪定枝のリサイクルを市内全域で試行する新たな取り組みを始めます。
 地域防災・減災体制の強化を図るため、地域防災計画を見直し、災害時の避難支援の実効性を高めるため、高齢者や障がい者の皆さんなど避難行動要支援者の個別計画策定を推進します。さらに、災害時のドローン活用と災害対策における情報収集力の強化を図ります。自主防災組織などにおける防災士資格の取得支援も継続します。

 今年、日本で開催され、福岡も試合会場となるラグビーワールドカップや中国で開催されるバスケットボールワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックなどの大規模国際大会を契機として、スポーツ振興を進めます。事前キャンプ地として、福津市とともにルーマニア柔道代表チームを支援し、多文化共生につなげていきます。スポーツボランティアの育成や環境整備で、市民の皆様のスポーツ意識を高めていきます。文化振興も重要です。国史跡・船原古墳における出土品の図版化や遺物のCG化を進めます。

 「産業力」「子ども」「健康・安心」の大きく3つの観点から地域振興を図っていくうえで重要なのは、「市民生活を支える基盤の整備」がなされていることであると考えます。様々な市民活動を支援し、市民の皆様と共働する対話と交流のまちづくりを推進します。人権を重んじ、平和を希求する取り組みに力を入れ、「古賀市同和問題を考える市民のつどい」「いのち輝くまち☆こが」の充実を図ります。
 持続可能な都市インフラの整備を進めます。浜大塚線などの都市計画道路を計画的に整備し、青柳・小竹地区の下水道整備に着手します。上下水道課を創設し、公営企業の経営効率化と窓口ワンストップサービスを実現します。
 自然と調和した安全で快適な住環境を形成するため、汚泥再生処理センターの整備に関する調査の実施、基本計画の策定を行います。生物多様性古賀戦略を活用し、多様な主体と連携した環境教育をさらに進めます。また、西鉄宮地岳線跡地を活用するため、地元の皆様との対話を継続し、対象用地の取得を進めます。新たに給水車を整備することで水道水の安定的な供給を確保します。

 以上、長文になりましたが、当初予算案の概要をまとめました。前述した「平成31年度予算案の概要(※ビジョンである『持続可能な都市に向けた経営方針』の概念図や当初予算案のポイントをまとめた資料)」を見ていただけると、よりわかりやすいと思います(こちら)。あらためてこちらもご確認のほどよろしくお願いいたします。


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