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市長室ブログ


補正予算案などの全ての議案に可決・同意していただきました―市議会本会議(1月30日=田辺)

 古賀市議会定例会の最終の本会議が本日開かれ、約5億2098万円を追加する今年度一般会計補正予算案など18議案を可決していただきました。先行して採決していただいた1議案も含め、この定例会で市議会に提案した全19議案について原案通り可決・同意をいただきました。閉会後、議員の皆様に対し、精力的なご審議に感謝を申し上げました。

定例会① 定例会②

 この定例会は市長就任後初めてであり、初日に所信表明をしました。「対話」と「交流」を起点とし、「現場主義」に立脚した市政運営を徹底することをお約束し、まちづくりの理念と実行への決意を申し上げました。

 さらに、一般質問では11人の議員の皆様からご質問ご提案をいただき、私の考えを詳しくお伝えしました。これまでにない新たな方向性、踏み込んだ答弁もしています。特に、JR古賀駅周辺整備については「特色ある駅周辺の姿の素案を可及的速やかにイメージ化する」という方針を初めて表明し、「古賀市の中心市街地として『商』機能の充実を図る」必要性について私の認識をお示ししました。企業誘致とそのための適正な土地利用の転換についても、「私の任期中に開発計画実現の道筋が明らかにできるよう、トップセールスも展開しつつ全庁的にスピード感をもって取り組んでいく」との決意を表明しました。そのほかについても、詳しくはこのブログの記事で逐次報告してきていますので、ぜひご一読ください。

 今回の補正予算では、西鉄宮地岳線跡地の一部地域の用地購入に伴う不動産鑑定料及び古賀市土地開発公社からの購入費(約4286万円)を計上しています。本会議でも説明をしてきた通り、西鉄宮地岳線跡地については、地域ごとに市民の皆様の意見を聞かせていただきながら合意形成を図り、活用を進めていきます。今回の予算は、合意形成ができている地域についての用地購入費用になります。審議の中では、「地元との話し合いにより合意ができた地域の(公社からの)買い戻しは、長らく放置されていた跡地が整備に向けて前進することとなり評価」(補正予算審査特別委員長報告より)とのご意見をいただきました。

 市内の46自治会に担っていただいている行政区としての負担軽減を図るため、地域における広報紙などの文書の各戸配布について、行政区にお願いするのではなく、外部業者に委託することになりました。「自治会としての活動」を充実していただけるようにとの思いから、市から行政区に対する委嘱事務を減らすという判断です。審議の中では、「文書各戸配布の業者委託については、行政区長会で2年にわたり話し合われ、アンケート調査も実施し丁寧に進めてきた。市民の負担軽減につながる」(補正予算審査特別委員長報告より)とのご意見をいただきました。なお、行政区制度は、市と地域との共働体制の維持に重要な役割を果たしていると認識しています。

 さらに、下水道事業に地方公営企業法を全部適用することになりました。これにより、経営状況のより的確な把握が可能となり、透明性向上と健全化につながっていきます。弾力的な経営が可能となり、市民の皆様への迅速な対応ができるようになります。これに伴い、水道課と下水道課を統合する組織再編を行い、料金窓口の一元化やお客様スペースの拡大などを図ります。その取り組みの一環として、九州産業大学との官学連携により、職員の働き方の改善も念頭に置き、先進的に職員に固定の自席を設けないことで省スペース化や職場内コミュニケーションの活性化を図る「フリーアドレスデスク」を市として初めて導入します。そのため、2月上旬から3月にかけて現在の水道課庁舎の工事を実施し、その間、水道課給水係は現在の下水道課に移転し、工事関係の配水係と管理係は第2庁舎6階で営業します。4月からは上下水道課として、新しくなる現在の水道課庁舎で営業を行う予定です。

 初の定例会で議員の皆様から多くのご質問ご提案をいただきながら、あらためて自治体経営者としての責任の重さを実感しました。この定例会での議論を踏まえ、これからのまちづくりにしっかりと取り組んでまいります。

古賀市の魅力ある産品を発信!/災害時の広域連携、一般廃棄物の収集・運搬で協定締結/薦野の歴史をつなぐ(1月29日=田辺)

 福岡県古賀市の魅力をどんどん発信していきます!

 古賀市が誇る特産品やその情報を市内外の多くの皆さんに知っていただき、販路拡大を図り、地域振興につなげていくため、百貨店の博多大丸さんと連携することになりました。博多大丸さんが九州全体の活性化を図る企画「九州探検隊プロジェクト」に参加し、28日、古賀市として大丸さんを「情報発信アンバサダー」に認定し、署名を交わしました。今後、古賀市の農商工の逸品を店舗やイベントなどで販売し、インターネットなどで情報を発信してくださいます。

アンバサダー①

 推薦商品の第1弾は、JA粕屋さんのイチゴのあまおうやデコポン、増田桐箱店さんの米びつ、ヤスタケファクトリーさんの5色のニンジンジュース、青柳醤油さんのぽん酢と焦がし醤油、ピエトロさんのドレッシングやパスタソースなど。今後さらに推薦していきます!

アンバサダー② アンバサダー③

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 災害の発生時に、避難所や家庭、企業などで発生する生ごみ等の一般廃棄物について、確実に収集・運搬されることが重要です。

 29日、古賀市として、宗像・粕屋・筑紫地区の一般廃棄物収集運搬事業者の皆さんでつくる新栄環美事業協同組合(三上丈・代表理事)と「災害時における一般廃棄物の収集運搬に関する協定」を締結しました。災害時は市内の事業者さんも被災している可能性があり、確実に収集・運搬できる体制を整えておくためには、市外の事業者さんとも広域的に連携を図っておく必要があります。

協定締結① 協定締結②

 調印式では、私のこれまでの被災地での経験にも触れながら、ごみ処理の重要性と協定締結への感謝を申し上げました。

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 薦野の歴史をつなぐ会(水上武美会長)の皆さんが29日、市役所を訪ねてきてくださいました。

薦野の歴史をつなぐ会

 地域の仲間の皆さん同士で郷土の歴史を探り、次世代へつなぐために活動されています。薦野には、かつて薦野氏という国衆がおり、戦国期の薦野増時は2014年の大河ドラマの主人公・黒田官兵衛ともつながりがあったとされます。

 同会が主催する歴史文化講演会のご案内をいただきました。「戦国古賀の名将 軍師・薦野増時」が2月16日(土)午前10時から薦野区公民館で開催されます。講師は玄界義塾塾長で、元古賀市教育委員長の土師武さん。皆様もぜひご参加ください!

【「拉致問題の解決に向けて」・「陸自と古賀中の共演♪」・「健康づくりが拡大」(1月25日・26日・27日=田辺)】

 北朝鮮による拉致問題の解決に向けて、今一度、私たち一人ひとりが当事者意識を持ってこの問題を真剣に捉え、行動していかなければなりません。

 27日、福岡県古賀市として拉致被害者の蓮池薫さんをお招きし、講演会を開催。市内外から会場の中央公民館があふれるほど多くの皆さんにご参加いただきました。古賀市の「みんなの人権セミナー」と県民講座の合同開催(古賀市社会「同和」教育推進協議会、公益財団法人福岡県人権啓発情報センター主催)。

 蓮池さんの体験に基づく「命以外すべて奪われた」という言葉から、拉致の非人道性、個人の尊厳と幸福追求の権利を守ることの大切さを、私たち一人ひとりがあらためて胸に刻み込むことができました。

 私は市長として講演前に挨拶。蓮池さんら拉致被害者の皆さんのお子さんらご家の地元・福井県小浜市で取材をした経緯にも触れながら、古賀市から、福岡県から拉致問題の関心を広げていく決意を申し上げました。

いっぱいの会場で挨拶  蓮池薫さん

拉致被害者パネル展

 蓮池さんに心から感謝を申し上げます。そして、拉致問題解決に向けた国民的な機運を一層高めていくため、さらにはこれからもあらゆる人権問題を解決するため、古賀市として全力を尽くしてまいります。
  
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 陸上自衛隊の第4音楽隊の皆さんをお招きしてのコンサートを古賀市として26日に開催しました。自衛隊の存在をあらためて身近に感じることができる大切な機会であり、多くの市民の皆さんと一緒に素晴らしい演奏を楽しみました。

 主催者としての挨拶では、日々、私たち国民の生命と財産を守るために防衛を担い、大規模災害時の救助・救援で迅速に活動してくださっている自衛隊の皆さんに心から感謝を申し上げました。なお、私は県議時代、防衛議員連盟にも所属し、その活動への理解を深めるよう努めていました。地方自治体の首長としても心強く思います。

 母校・古賀中学校の吹奏楽部も共演し、生徒の皆さんにとっても貴重な経験になったと思います。吹奏楽部の部員は49人。九州大会の金賞、そしてさらなる高みをめざし、顧問の井手先生のご指導のもと日々頑張っています。しっかり応援していきます!

どの楽曲も聞きごたえがある中、38歳の私には「平成ヒット・ミュージック」も琴線に触れました。「ラブストーリーは突然に」や「負けないで」の演奏に心が躍ってしまいました♪♪

合同演奏  心躍る演奏

地元の自衛隊家族会や協力会の皆様をはじめ開催にご尽力いただいたすべての皆様に感謝いたします。

古賀中の学生さんと  集合写真

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 古賀市は健康づくりを推進し、先進的な取り組みを実施しています。25日、「ふくおか健康づくり県民会議総会」が九州大学医学部百年講堂で開かれ、市内企業の皆様と連携したウォーキングイベント「歩く王決定戦」について協力企業さんとともにプレゼンテーションをさせていただきました。

プレゼンテーション

「歩く王決定戦」は、それぞれの企業の職場単位でチームを作り、歩数の合計を競い合います。従業員の方々が楽しみながら参加でき、健康が職場の共通の話題となるなどし、「一人ひとりの健康意識の高まりに有効」と高く評価されています。

 私は県議時代の昨年9月定例会本会議で小川洋知事に紹介し、県として取り組みを広げるように提起。知事は答弁で「ふくおか健康づくり県民会議」などを通じて拡大していく考えを示していました。県議として「種」をまいておいてよかったと思います。さらに、今年2月からは古賀市だけでなく、新宮町、福津市、宗像市、そして県も巻き込んで「しこふむ地域歩く王決定戦」として、広域連携で取り組むことが決まっています。

 広域連携を推進していくことは、市長としての私の重要なテーマです。しっかりと取り組んでいきます!







一般質問3日目―農業振興、企業誘致、福祉の充実(1月25日=田辺)

 古賀市議会は25日、本会議を開催。この定例会の一般質問は最終日で、2人の市議の皆様からご質問をいただきました。

 私は、古賀市の農業・商業・工業の力を引き出す産業政策の展開が重要と考え、これまでもその振興策を図っていく決意を申し上げています。特に、この日は農政の具体策についても説明させていただきました。

一般質問3日目①

 農業生産基盤の整備は、農業の効率化や生産性の向上が期待でき、古賀市内で広げていきたいと考えています。現在実施している「小野南部地区基盤整備事業」を2020年度に完成できるよう支援し、さらに、他の地区でも実施したい意向を表明。「今後、地権者、地域の方々への事業説明などを行いながら、実施に向け取り組んでまいります」と申し上げました。基盤整備とあわせて行っていかなければならない担い手の育成・支援については、認定農業者の方々や集落営農組織に対し、市単独事業の「農業用施設・機械導入支援事業」や、県単独事業の「活力ある高収益型園芸産地育成事業」などを活用し、効率的で安定的な農業経営の確立を支援していきます。

 また、新規就農者のスタートアップ支援も重要です。「農業次世代人材投資事業」(元々の青年就農給付金)の活用に加え、県の北筑前普及指導センターや粕屋農業協同組合などの関係機関と連携した相談体制を確立し、支援に取り組んでいきます。

 県内有数の工業力をさらに伸ばしていくため、さらなる企業誘致とそのための適正な土地利用の転換を進めていくことについて、「私の任期中に開発計画実現の道筋が明らかにできるよう、トップセールスも展開しつつ全庁的にスピード感をもって取り組んでいく」との決意を表明しているところですが、この日の答弁ではより具体的に、今在家地区と新原高木地区について、2019年度に改訂する都市計画マスタープランに盛り込んでいく考えをお示ししました。また、「新たに作成した企業立地ガイドブックや業界誌などのメディアを活用するほか、企業訪問活動やトップセールスの展開にも積極的に努めていきます」と申し上げました。

 子育て、教育、高齢者福祉、障がい者福祉の充実についても考えをお伝えしました。中でも、私が県議時代から力を入れてきた子どもの貧困対策については、古賀市として総合的に推進するための計画「古賀市子どもの未来応援プラン」を策定し、教育支援、生活支援、保護者に対する就労支援、経済的支援の4つを柱とし、貧困の連鎖を断ち切る取り組みに全力を挙げる姿勢をお示ししました。

一般質問3日目②

 さらに、前日に続きテーマとなった環境政策では、「生物多様性古賀戦略」を今年度中に策定し、古賀市の豊かな自然と生態系を未来に引き継いでいくための取り組みを、市民の皆様や事業所の皆様、市民団体の皆様など多様な主体と連携・共働し、推進していく考えを申し上げました。ごみ減量をめざした家庭や企業における食品ロス削減の推進について、フードバンク活動の普及促進にも触れながら、取り組んでいく姿勢をお示ししました。

 3日間の一般質問で、多岐にわたるテーマでご提案をいただきました。これからの市政運営につなげてまいります。


一般質問2日目―子育てや教育、環境、地域づくりなど (1月24日=田辺)

 古賀市議会は本会議を開き、一般質問を継続。私も積極的に答弁をしました。

一般質問2日目①

 本日は4人の市議の皆様からご質問をいただきました。

 子育て支援の充実や教育環境の整備については、古賀市として取り組んできている保育所の待機児童ゼロを堅持するためには、保育定員の拡大や保育士確保が必要であるとの認識のもと、市独自の「保育補助者雇上強化事業」を継続実施するとともに、次年度は新たに保育園と幼稚園などの合同就職説明会を開催する方針を表明しました。病児保育については、次年度に1施設増えますが、季節変動を含めてニーズを的確に把握していきたいと思います。また、子ども一人一人の育ちと学びをきめ細かく支えていくため、原則すべての小中学校における35人以下学級や多様な人材配置を継続します。地域が一体となって子どもを育てる「通学合宿」などの取り組みも広げていきたいと考えています。

 環境政策について、私は所信表明で「廃棄物の減量やリサイクルを推進し、循環型社会の形成に寄与したい」と申し上げましたが、次年度に向けた具体的な取り組みのひとつとして、家庭から出る剪定枝を市民の皆様が近隣のリサイクル施設に自己搬入できる体制を試験的に整え、利用状況などを検証しながら資源化を促進する方針を表明しました。また、プラスチックごみによる海洋汚染が世界的に大きな問題になっていることを踏まえ、古賀市としても、市民の皆様や事業所の皆様と連携して行っている海岸のごみの一斉清掃を続けていくことや、マイバックやプラスチックを使わない製品の利用促進など海岸漂着物の発生抑制につながるように啓発していく考えをお示ししました。

 地域公共交通網の整備については、効率的な公共交通ネットワークの構築などを実現するための計画策定を前向きに検討する考えを前日に続いてお示ししたうえで、公共施設等連絡バス「コガバス」の路線の見直しや増便、バス停の増設などに取り組む考えを明らかにしました。

 さらに、自治と共働を基本理念として「地域づくり」に積極的に取り組む決意をあらためて表明。この中で、自治会が主体的に地域活動を推進し、これを持続可能な形にしていくためには、市が自治会単位の「行政区」に対して委嘱している事務の負担を軽減する必要があるとの認識を共有しました。

 また、国際社会で活躍する人材育成の観点や、在住外国人のさらなる増加が見込まれることから、国際交流と多文化共生を推進していく考えをお示ししました。

 健全に自治体経営を推進していくうえで、財政運営は重要です。古賀市は平成29年度決算における経常収支比率が95.0%と、依然として財政構造の弾力性に乏しい状況にあります。また、市税は微増傾向ですが、今後も社会保障費や公債費などの義務的経費の増大が見込まれます。答弁では、「行政サービスの質を維持しつつ健全な財政運営を行っていくことを念頭に市政運営にあたっていく」と申し上げ、中長期的に財政基盤を強化していくために企業誘致などの産業振興策を図っていく考えを明らかにしました。また、全国市長会が地方の新たな財源確保に向けて国に提言した「協働地域社会税(仮称)」の創設も挙げながら、全国の首長の皆様と連携して積極的に財源確保策を国に提案していく姿勢をお示ししました。

 また、古賀市として行政内部で政策決定を行うための指標として活用している中期財政見通しについて、今後、予算編成過程の「見える化」を進めていく中で、市民の皆様と共有するなどその取扱いについて、課題を整理して検討する考えを明らかにしました。

 一般質問は明日が最終日。しっかりと市議の皆様のご質問ご提案を受け止めさせていただきます。

一般質問2日目② 一般質問2日目③



市議会本会議―初の一般質問(1月23日=田辺)

 古賀市議会の本会議が開かれ、就任後初めて一般質問の答弁に立ちました。

一般質問

 地方自治は二元代表制であり、行政と議会はともに重要な存在です。私はこれまでは県議として県行政にトップである知事に対して質問・提案をしてきましたが、これからは市議の皆様のご質問ご提案を真摯に受け止め、答弁をし、市政運営につなげていく立場になります。

 本日も5人の市議の皆様から貴重なご質問をいただきました。

 いわゆる古賀市の玄関口であるJR古賀駅周辺整備については、「特色ある駅周辺の姿の素案を可及的速やかにイメージ化する」という方針を初めて表明しました。あわせて、整備に向けては「古賀市の中心市街地として『商』機能の充実を図る」ことも念頭に置く必要があるとの認識をお示ししました。また、千鳥駅、ししぶ駅も「交通の要衝」である古賀市の重要な駅であるとの認識もお示ししました。

 県内有数の工業力をさらに伸ばしていくため、さらなる企業誘致とそのための適正な土地利用の転換を進めていくことについては、「私の任期中に開発計画実現の道筋が明らかにできるよう、トップセールスも展開しつつ全庁的にスピード感をもって取り組んでいく」との決意を表明しました。特に、国道3号と主要地方道筑紫野古賀線の間に位置して現在の工業団地に隣接する今在家地区と、九州自動車道のインターチェンジ直近の新原高木地区について、庁内横断の企業誘致推進本部を基軸に、国や県の助力も得ながら、積極的に技術支援をしていく考えをお示ししました。また、これらの産業振興策の推進などによって、市の財政基盤を強化していくことも申し上げました。

 私が県議時代から最重要テーマのひとつとして取り組んできた地域防災力の強化については、「自助、共助の実効性を高めるための公助」に一層取り組み、防災意識のさらなる向上を図る考えを表明。特に、高齢者や障がい者の方々といった避難行動要支援者の避難支援のため、市内の各地域で個別計画策定の促進に取り組む重要性を申し上げました。これについては、これまでに古賀団地区など複数の地域で県のモデル事業を活用して計画を策定しており、こうした手法を他の地域にも波及させたいと考えています。

 前市長時代から検討を進めている「道の駅」の構想については、今年度実施している基本計画策定業務において売り上げ規模等を算定し、今後の検討の重要な材料にするという前市長の姿勢を継承するとともに、新たに、その検討に際しては広く市民の皆様にご理解をいただくことが必要であり、できるだけ早期にこれまでの市の取り組みと「道の駅」の意義などについて市民の皆様と共有する「場」を設定する考えをお示ししました。

 さらに、これも市民の皆様の関心が高い地域公共交通網の整備については、「効率的な公共交通ネットワークの構築や、市、交通事業者、市民などが協働して持続可能な公共交通を実現するための計画の策定」について、前向きに検討する考えを初めて表明しました。

 自治体の広域連携の推進については、「宗像、福津の両市、糟屋郡・遠賀郡の各町には、それぞれに誇るべき経済基盤、観光資源、地域資源があり、これらを相互に有効活用し、圏域全体の産業振興等につなげていくことがこれからの時代に求められている」との認識をお示ししました。また、自治体間の人事交流についても、他の自治体の皆さんの意向や方針も踏まえながら検討する考えを明らかにしました。

 西鉄宮地岳線跡地の活用については、地域ごとに市民の皆様の意見を聞かせていただきながら合意形成を図り、進めていく姿勢をお示ししました。そのうえで、多くのご意見をいただきながら、最終的には市長である私自身が責任をもって判断する考えを明らかにしました。活用においては、道路や歩道・遊歩道、緑地などといった空間形成を念頭に既に多くのご意見をいただいており、将来にわたって地域の皆様に愛される空間、親しんでいただける空間をめざしたいと思っています。

 平和行政の推進についてもご質問がありました。古賀市は「非核・恒久平和都市宣言」に関する決議を議決し、平和首長会議にも加盟しており、私も賛同しています。戦争体験者の高齢化が進む中、その体験を次世代が「追体験」できる機会の創出などに触れながら、古賀市から世界平和をめざす考えをあらためてお示ししました。

 このほかにも多くのご質問をいただきました。しっかりと受け止めさせていただき、市政運営に臨んでまいります。

古賀市として地域防災の強化に努めてまいります(1月17日=田辺)

 阪神大震災の発生から24年。私は当時、中学2年生でした。その後も日本各地では大規模災害が発生し、新聞記者時代には福井豪雨や能登半島地震を現地で取材し、県議時代には東日本大震災の被災地を訪ねました。昨年の西日本豪雨では、岡山、広島、久留米で土砂撤去などの活動支援に入りました。
  大規模災害は、いつ、どこで発生するかわかりません。そのため、政治家として地域防災体制の構築に力を注いできました。自主防災組織の設立・運営、高齢者や障がい者など避難行動要支援者の個別計画策定、指定避難所・指定緊急避難場所の設定と周知、備蓄の促進、広域的な防災避難訓練の実施をはじめ様々な取り組みを一層展開していかなければなりません。
  古賀市としても、これまでの県事業の活用はじめ様々な取り組みの経験を踏まえ、地域の中で自助、共助の実効性を高めていくための公助に取り組んでいきます。持続可能な消防団のあり方を団員の皆様とともに検討していきます。既に全戸配布し、県議会でも紹介した「古賀市総合防災マップ」は市役所総務課に残部がありますので、ご入用の方には差し上げられます。また、古賀市HPにもデータを掲載していますのでご活用ください。

古賀市公式ホームページ「古賀市総合防災マップ」

ハザードマップ


市議会本会議―大綱質疑(1月16日=田辺)

 古賀市議会の定例会本会議が開催され、私が市長として提案した議案に対する大綱質疑が行われました。今後、これからのまちづくりの方向性も含め、さらに議論を深めていくため、委員会での質疑や本会議での一般質問も予定されています。
 私自身、これまでは県議として、県議会本会議などで県行政への質問・提案を通じて、住民の皆様の「声」を県の取り組みに反映してきました。これからは、市長として市議会の皆様からのご質問、ご提案を真摯に受け止めながら、議案にご理解いただけるよう考え方について説明を尽くし、さらによりよいまちづくりにつなげていけるよう努めてまいります。
 本日の本会議では、所信表明で掲げた「自治と協働」を基本理念として、市民の皆様とともに「地域づくり」を進めていく考えをあらためて示しました。私たちが生きていくうえで、自治会と隣組が地域コミュニティの基礎である一方、社会構造が変容する中でその運営に苦慮されている現実が市内各地にあることも踏まえ、自治会活動の活性化に向けて行政として支援をしていく重要性について、私の考えを申し上げました。また、水道事業は市民生活の根幹に関わる重要なものであり、料金のあり方についても市民の皆様の関心が強く、前市長時代からの検討も引き継ぎながら、現状を踏まえて考えていくという基本姿勢をお示ししました。

議場① 議場②

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 このほか、本会議の後には、2019年度の採用内定者への説明会や各種課題についての担当部課との協議、多くのご来訪をいただいての意見交換などが続きました。さあ、明日も頑張りましょう!

駅伝→消防出初式→成人式→どんど焼き ―年始の地域行事に参加!(1月15日=田辺)

 この三連休は、古賀市でも年始の行事が満載。できるだけ回り、多くの皆さんと交流させていただきました。

13日は成人式記念駅伝大会からスタート!
 今年で46回目。地域や企業、学校などから41チームにご参加いただき、新成人の方も5人がエントリーされていました。大会運営にご協力いただいていた陸上競技協会、交通安全協会の皆さんに感謝します。

駅伝① 駅伝②


続いて、消防出初式へ!
 消防団は地域防災力の要です。昨年7月の豪雨の際も市内各地で団員の皆さんが活動してくださっており、現場で勇気づけられました。出初式の挨拶では、防災・防火活動や火災予防運動(夜警)をはじめとする日々のご尽力に感謝を申し上げました。また、消防団の持続可能性を高めていくことに加え、自治会などと連携して自主防災組織や避難行動要支援者の個別計画策定をはじめ地域防災力の強化を図る考えをお伝えしました。

消防出初式① 消防出初式②


さらに、成人式へ!
 新成人の皆さん、保護者・地域の皆さん、恩師の先生方、おめでとうございます。式典全体を新成人の皆さんが自らプロデュースする素晴らしさを実感できました。私からはお祝いの挨拶で、社会全体が他者に配慮し、一人一人が大切にされることの意義などについて申し上げました。

成人式① 成人式②

成人式③


 14日は、どんど焼きが古賀中学校グラウンドで開催されました。商工会青年部さんが主催し、今年で34回目となった伝統行事。市民の皆さんと一緒に今年1年間の無病息災を願いました。
 挨拶では、古賀市として農商工が息づくまちの魅力をしっかりと引き出していくこと、ラグビーワールドカップを盛り上げていくことなどを申し上げました。多くの皆さんと交流させていただき、有意義な時間でした。

どんど焼き①

どんど焼き② どんど焼き③


 古賀市内では、薦野区でもどんど焼きが毎年開かれています。こちらは地域の皆さんによるもので、今年は12日にありました。ここでも無病息災と今年一年の平穏を祈りました。

薦野区どんど焼き

 このほかフォークダンス協会さんの地域交流会やシルバー人材センターさんの会合、中川区さんの新年交流会などにもお招きいただき、参加しました。ありがとうございました。

所信表明(1月11日=田辺)

 本日、古賀市長就任後初めてとなる古賀市議会の定例会が開会し、本会議で所信表明をさせていただきました。
 市議会議員の皆様、市民の皆様のお力添えがなければ、古賀市行政としてまちづくりを推進していくことができません。これから1期4年間の基本姿勢として明らかにしたその全文を以下に示させていただきます。私自身、全力を尽くしてまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

所信表明① 所信表明② 

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                 所信表明

 所信表明をいたします。
 昨年12月23日、多くの市民の皆様にご支援とご理解をいただき、古賀市長に就任させていただきました。まずは、これからの1期4年間、市民の皆様の負託に応えられるよう、全力で市政運営に臨んでいく覚悟です。
 とはいえ、私一人では、まちづくりを進めていくことはできません。ここにおられます古賀市議会議員の皆様、あらゆる立場の市民の皆様からご指導ご鞭撻をいただき、ご理解とご協力をいただきながら、故郷を前に進めていきたいと考えています。市長選挙を振り返ると、私は1万697人という大変多くの皆様に名前を書いていただきましたが、それでも投票者総数2万3235人の半数以下であり、さらに申し上げれば、有権者の半数の方々が投票に行っていません。市政を運営していくにあたって、まずはこの事実を謙虚に受け止めます。そして、このまちには子どもや外国人といった投票できない方々も暮らしています。こうした皆様の「声」にも耳を傾けなければなりません。
 選挙では、まちづくりの理念として、「オール古賀」を掲げました。民主主義は、この社会に生きるあらゆる立場の人々の思いを汲み取りながら、その調和を図る営みであると理解しています。だからこそ、「対話」と「交流」を起点として、社会の課題を見出し、課題を解決する政策を立案するに当たっては、市議会の皆様、また、広く市民の皆様からそのご経験に基づくお知恵をいただきながら、ともにまちづくりを進めてまいりたい。こうした「現場主義」に立脚した市政運営を徹底していきます。そして、古賀市役所の職員一同、こうした行政運営の理念と手法を共有し、市議会の皆様、市民の皆様とともに古賀市を前に進めてまいります。
 その大前提として、私はこれからも全力で古賀市内各地を回り、市民の皆様お一人お一人と顔を合わせ、対話を続けてまいります。市民の皆様に「古賀市政が手元にある」と実感していただけるよう、全力を尽くしてまいります。

 今、日本は人口減少という難局を迎えています。国家として超高齢化、少子化という厳しい現実に真正面から向き合い、次の世代に付け回しをすることなく、私たちが享受しているよりも豊かな社会を子どもたち孫たちにつないでいくことが、現役世代の私たちが果たすべき「未来への責任」と言えます。地方自治体の経営も、こうした現状認識を基礎として展開していかなければなりません。「持続可能な成熟した地域社会を築いていく」ということを強く意識し、まちづくりを進めていきたいと思います。

 まず、農商工の力をさらに引き出す産業の振興について申し上げます。
私たちの暮らす古賀市は、都市近郊で自然に恵まれ、農業・商業・工業が息づく、魅力的な地域です。九州自動車道のインターチェンジがあり、国道3号、国道495号、主要地方道筑紫野古賀線といった主要道が走り、JR鹿児島本線の駅が3つもある交通の要衝でもあります。国家全体が人口減少という危機に直面している中で、まちづくりの前提として、この「地の利」という特性があるということは、極めて幸運なことであり、この特性をしっかりと生かしていかなければなりません。
 そのために、産業振興に全力で取り組みます。県内有数の工業力をさらに伸ばしていくために、適正な土地利用の転換と企業誘致を、スピード感を持って進めていきます。まずは玄望園地区への企業誘致を確実に支援しながら、今在家地区、古賀インターチェンジ周辺の新原高木地区に重点を置き、企業の立地を促進し、雇用の創出につなげてまいります。また、既に古賀市に立地し、全国や世界に誇る技術を持つ企業の皆様の事業展開も重要であり、生産体制の強化や販路の拡大につながるよう支援を検討していくとともに、市内外でのトップセールスも展開してまいります。さらに、可及的速やかに、JR古賀駅のにぎわい創出にも取り組んでいく所存です。関係者の皆様のご理解をいただけるよう、全力を尽くし、「まちの玄関口」として内外に誇れる駅周辺整備を推進していきます。なお、これらは商業振興の観点からもその重要性を認識しているところです。
そして、農業の振興です。第1次産業は国家、地域社会の根幹であると考えています。都市近郊にある古賀市は、生産地であり、消費地でもあります。この強みを伸ばしていくため、農業生産基盤の整備、担い手の育成・支援、先端技術などによる生産性の向上、さらに消費拡大を図っていきたいと思います。
 産業力の強化は、福岡県との連携が特に重要です。県議会議員としての経験をしっかりと生かしてまいります。また、経済や観光を振興していくうえでは、近隣自治体との広域連携が不可欠です。私たちのまちでいえば、豊かな自然や産業力、薬王寺温泉、国史跡・船原古墳などの魅力的な地域資源がありますが、各自治体がそれぞれの地域資源を生かし、これらをつなぎ、広域的な振興を図っていくという発想が必要です。このため、福津市、宗像市、糟屋郡7町の首長の皆様ともしっかりと連携していきます。
道路をはじめインフラも強化していきます。国や県の制度を活用し、浜大塚線、中川熊鶴線の久保区内、国道495号などの整備促進を図ります。
 西鉄宮地岳線跡地は地元の意見を踏まえながら、安全・安心の確保、憩いの空間形成なども含めた活用方法について検討します。

 次に、子育て支援の充実と教育環境の整備、福祉の充実に取り組みます。
 私が政治家として活動する理念の根幹には、誰もが生きやすい、誰もが自己実現を図れる社会をつくりたいという強い思いがあります。このため、子育てや教育、医療、介護、障がい者福祉といった分野で政策を展開することを重視してきました。あらゆる立場の人が「QOL(Quality Of Life=生活の質)」を向上できる古賀市をめざしたいと思います。
 2年前、あるお母さんと出会いました。小学生のお子さんには重い障がいがあり、県立の特別支援学校に通っていました。ところが、お母さんに聞くと、人工呼吸器や酸素療法の子どもたちは、保護者が常に学校に待機していないと、学校に通えないというのです。当時、福岡県の医療的ケアの対象はたんの吸引、経管栄養、導尿の子どもさんで、より高度なケアを要する人工呼吸器や酸素療法の子どもたちは対象になっていませんでした。私は「障がいのある子も、障がいのない子も、教育を受け、社会で生きていくための基礎を築いていくことは、普遍の権利」との思いから県議会本会議でこの問題を提起し、今年度から人工呼吸器や酸素療法の子どもたちにマンツーマンで看護師が配置されることになりました。県内で対象者は数名です。しかし、数名だから放置していい問題ではありません。誰がいつ、自分自身が、自分の家族、親族が、こうした状況になるか分かりません。こうしたことを考えると、福祉を充実させておくことは、道路などと同様、社会インフラの整備ともいえます。
 これまでに経験させていただいてきたこうした多くの原体験を大切にしながら、古賀市の子育て支援、福祉の充実を図っていきたいと考えています。
 私は「チルドレン・ファースト」を掲げています。私自身も子育て真っ最中であり、多くの同世代の保護者の皆様と意見を交わす機会があります。先に述べた医療的ケアの取組もそうした対話から生まれました。子どもの学びと育ちを支え、安心して育てられる環境をつくるため、古賀市が県内外に誇る人的配置や小学1年から中学3年までの原則35人以下の少人数学級の体制を維持し、一人一人の子どもをきめ細かく支え、教育立市こがをめざしていきます。保育所の待機児童ゼロを掲げながらも年度途中で待機児童が発生している現実も謙虚に受け止め、保育の受け皿の確保を今後も進めていきます。病児や休日の保育についても季節変動も含めてニーズを的確に把握し、体制の充実を検討します。また、地域の公民館で集団生活を経験する「通学合宿」など地域が一体となって子どもの「生きる力」を伸ばす取組を応援していきます。福岡県子どもの貧困対策推進計画の策定に関わってきた経験を生かし、「貧困の連鎖」を断ち切るための取組を推進していきます。
 超高齢社会に対応できる医療・介護体制の構築と健康づくりの推進も極めて重要なテーマです。2018年に25.7%であった高齢化率は、2025年には29.1%になると推計されています。地域包括ケアシステムの体制整備に確実に取り組むとともに、国家的課題である増大する社会保障費の伸びの抑制といった観点から、地域が主体的に取り組む「ヘルス・ステーション」や企業と連携した「歩く王決定戦」などの取組も強化し、健康寿命の延伸を図ってまいります。

 これまで申し上げてきた産業力の強化と福祉政策の充実を「車の両輪」として推進し、定住促進につなげていきたいと思います。そして、魅力あるまちづくりをさらに進めていくため、様々な取組を展開していきます。

 「地域づくり」にも積極的に取り組んでいきます。自治と共働を基本理念として、市民の皆様とともに、「お互い様」の近所づきあいや支え合いの地域福祉を推進していきます。市内全域を回っていると、様々な組織の持続可能性に懸念が示されています。核家族化やサラリーマン家庭、共働き家庭の増加など社会構造が変容している中、自治会や子ども会育成会、PTCAなどがその運営に苦慮されています。私自身、市民の一人としてこの状況を体感しており、知恵を出していかなければなりません。
 そして、こうした観点から、近年多発する大規模災害に確実に対応できるよう、地域防災力の強化も推進します。まず、私と同世代の皆様にご尽力いただいている消防団の活動を支援し、団員の皆様とともに将来的に持続可能なあり方を検討していきます。また、自主防災組織の運営を支え、高齢者や障がい者など避難行動要支援者の個別計画策定を促進するなどし、自助、共助の実効性を高めるための公助に一層取り組んでまいります。

 スポーツや文化を軸としながら地域振興を図っていきます。
 ご承知の通り、今年はラグビーワールドカップが日本で開催され、福岡県でも試合が行われます。現在、ラグビー日本代表には古賀市出身の福岡堅樹選手がおり、活躍が期待されています。先日、福岡選手と話をさせていただきました。世界に誇る瞬発力と加速力で多くのトライが期待される福岡選手ですが、自らがトライをとることに加え、自らが起点となって仲間がトライをとることの重要性や、「One for All, All for One」の精神で試合に臨むことの価値に触れながら、大会に向けての意気込みを語ってくれました。福岡選手の言葉は、まちづくりをしていくうえで私たちが大切にしなければならないことを教えてくれています。そして、教育の現場で子どもたちに伝えていきたい価値観でもあります。そうしたことも念頭に置きながら、古賀市として、福岡選手を全力で応援し、機運醸成を図っていきます。
 さらに、2019年は第84回日本オープンゴルフ選手権が古賀ゴルフ・クラブで開催されます。こちらもクラブの皆様、地元の皆様と力を合わせ、古賀市の魅力も発信しながら大会の成功に寄与したいと考えています。
 また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けても積極的に関わっていきます。福津市とともに、ルーマニア柔道選手団の事前キャンプを受け入れることが決定しました。こうした大規模国際大会を契機として、国や県とも連携を図り、スポーツや文化全体の底上げを図るとともに、国際交流と多文化共生を推進してまいります。
 そして、こうした取組は市民の皆様や市内の小中学校、公立古賀竟成館高校、県立玄界高校、県立古賀特別支援学校をはじめ市内外の教育機関との連携が鍵を握ります。次世代を担う若者が、夢を持つこと、挑戦することの価値を体感できるよう、みんなで手を取り合って取り組んでいきたいと思います。

 この社会の全ての根幹は人権の尊重であり、政治の究極目標は世界平和の実現です。多様な生き方が保障され、あらゆる差別の解消に向けた取組を推進します。

 環境政策も重要です。環境基本計画やごみ処理基本計画に則りながら、廃棄物の減量やリサイクルを推進し、古賀市として循環型社会の形成に寄与していきます。
 これまで、古賀市を取り巻く様々な生活課題、地域課題を意識して申し上げてきましたが、様々な課題解決を進めていくうえで念頭に置かなければならないのが、持続可能な地域社会の構築と言えます。現在だけを考えるのではなく、未来のあり方を考える。こうした観点から、国連サミットで2015年に採択された「Sustainable Development Goals(SDGs=持続可能な開発目標)」を念頭に、まちづくりを進めていきたいと思います。

 最後に、私の市政運営の根本理念は、みんなで力を合わせ、まちづくりを進めていくことです。政策づくりや予算編成過程に、市民の皆様が関われる仕組みを検討し、私たち一人一人が当事者意識を持ち、様々な課題について認識を共有し、話し合える場を作っていきます。若い世代の意見も聴き取り、次世代の感性を市政につなげていきます。対話と交流を起点に、古賀市を前に進めていきます。

 私はこのまちに育てていただきました。いまの古賀を築いてきてくださった人生の先輩方、先人の皆様のご尽力に敬意を表し、深く感謝し、継ぐべきものを確実に継いでいきます。そして、新たな発想を加え、子どもたち孫たちの「未来」につなげていきます。実現していくためには、市議会の皆様、市民の皆様の協力が必要です。私たち一人一人の力を合わせ、知恵を出し合い、誰もが幸せを実感して暮らしていける古賀市をつくっていきたいと考えています。

 市議会の皆様、市民の皆様のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。以上で、私の所信表明といたします。ご清聴いただき、ありがとうございました。

平成31年1月11日
           古賀市長 田 辺 一 城



古賀市商工会さんの新春のつどい/シニアの皆さんと対話(1月11日=田辺)

 古賀市の新春のつどいが開催されました。毎年、商工会の皆様が主催してくださり、市内の多くの皆さんと新年を寿ぐことができます。心から感謝を申し上げます。
 私からは本年2019年に福岡も試合会場となって開催されるラグビーワールドカップに向けて、古賀市出身の日本代表、福岡堅樹選手を全力で応援していく考えを申し上げました。そのうえで、市民の皆様のお力をいただきながら、農業・商業・工業の力を引き出す産業政策と子育てや教育をはじめ福祉政策を「車の両輪」として展開することで、定住促進を図っていく決意をあらためてお伝えしました。

新春のつどい① 新春のつどい②

 また、古賀市シニアクラブ連合会の皆様の会合にお招きいただき、意見交換をさせていただきました。私からはまちづくりの理念と方向性について、市行政が市民の皆様と力を合わせて知恵を出し、課題解決を図っていくことの重要性を中心に説明しました。また、地域公共交通網の構築を図っていく考えをお伝えしました。古賀市農業委員会の皆様の定例会では、第1次産業は国家と地域社会の根幹であることを念頭に農政を推進していく決意をあらためて申し上げました。

シニアクラブ連合会① シニアクラブ連合会②

 2019年度当初予算案編成が大詰めを迎えています。市民の皆様の思いに応えられるよう、しっかり取り組んでまいります。

古賀出身の若手の皆さんを応援!漫画家のくらのさんと対談(1月8日=田辺)

 古賀市出身の漫画家、くらのさん(本名:南綾香さん)が市役所を訪ねてきてくださり、対談させていただきました。日本舞踊の青春物語「さんさん桜」で単行本デビューされたばかり。スタートはSNSのLINEでの連載で、国際交流の推進も意識されているとのこと。

 私も子供のころから漫画は大好きで、小学生の頃は自由帳に描いた漫画を教室の本棚にどんどん置いて友だちに読んでもらっていました。

 皆さん、くらのさんの応援よろしくお願いいたします!

くらのさん① くらのさん②

   □

 私たちの社会には多くの地域課題、生活課題があります。もちろん古賀市もそうです。特に、超高齢化、少子化が進行する人口減少社会にあって、財政も厳しくなる中、どのように私たちの暮らしを豊かにする行政サービスを展開していくのか、市民の皆様と一緒に知恵を出して課題解決策を練っていかなければなりません。
 平成31年度(2019年度)に向け、全庁を挙げて課題解決のための政策を展開する当初予算案の編成作業が大詰めです。県議時代からのこの約8年、私自身が皆様からいただいてきている現場の「声」も念頭に検討を進めてまいります。





粕屋北部消防に新はしご車/スポーツで地域振興を(1月7日=田辺)

 粕屋北部消防本部の新しい「はしご車(屈折はしご付消防自動車)」のお披露目式が本日開催され、出席しました。同消防本部は古賀市とお隣の新宮町で組合を設立し、運営しており、長﨑武利町長が組合長、私が副組合長を務めています。
 新しいはしご車は、高さ約25メートルにもなり、屈折、伸縮ブームを搭載していることから、電柱や電線など高所の障害物を避けながら目標地点に到達することができます。屋上のフェンスや高速道路の高架の防音壁、目標地点の手前にあるビルなどを越えていくこともできます。河川や海面での救助活動にも活躍できます。この日はデモンストレーションもあり、その性能の高さに勇気づけられました。

はしご車① はしご車②

 また、粕屋北部消防本部管内の災害や救急の概況、福岡市消防局などとの消防通信指令業務の共同運用などについて、尾上勉消防長ら幹部職員の皆さんから説明を受けました。特に、超高齢社会の中で救急業務を確実に遂行していくことが求められます。

救急 消防集合写真

 このほか、終日、子育てや上下水道、工業、まちづくり、防衛などに関係する多くの皆さんにご来庁いただき、様々な形で意見交換をさせていただきました。
  □
 古賀市はスポーツを軸とした地域振興を目指しています。6日には、今年日本で開催されるラグビーワールドカップに向け、古賀市出身の日本代表、福岡堅樹選手の等身大パネルをリーパスプラザこが交流館に設置しました。サイン入りです。福岡県と地元有志の方のご協力で実現しました。感謝します。皆さんもぜひ現場でご覧いただきたいと思います。

福岡選手パネル

 また、古賀市に立地する県立玄界高校さんへ。優れた潜在力を持つ子どもを見出し、国内外で活躍するアスリートを育てる福岡県のタレント発掘事業。その九州ブロックバージョンで、ホッケー女子の取り組みが玄界高校で行われたため、視察させていただきました。同校のホッケー部が全国レベルだからこその今回の会場選定です。小6~中2のホッケー未経験の子どもたちが参加し、素晴らしい上達を見せていました。こうした取り組みのできる玄界高校、古賀市としてもしっかり連携していきます!

玄界高校① 玄界高校②

新宮町さんとの連携を推進/市役所仕事始め(1月4日=田辺)

 古賀市役所は本日が仕事始めでした。本年1年間も、市民の皆様のご期待に応えられる市政運営を心掛けてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 古賀市のお隣・新宮町の長﨑武利町長に就任のご挨拶をさせていただきました。新宮町は歴史的、文化的に深いつながりがあり、それぞれの住民の皆さん同士の交流も活発で、私の友人や知人をはじめお世話になっている方々も新宮町に多く住んでいます。近年、住宅地の整備が進み、人口増加率が全国トップクラスであることに注目が集まっていますが、離島の相島は江戸時代に福岡藩が朝鮮通信使をもてなした場所として知られ、立花口では住民の皆さんでつくる「Tachibana All Powers」さんが竹灯籠まつりを開催するなど歴史と文化が息づく地域でもあります。行政的にも、公立古賀竟成館高校や古賀清掃工場、北筑昇華苑、粕屋北部消防本部の運営などで協力しており、関係がとても密接です。今後も、産業や観光といった分野も含め様々な面で広域的に連携し、地域振興を図っていかなければならないと考えています。

新宮町

 古賀市農業委員会の皆様との意見交換では、農業の振興と自然環境の保全の観点から農地の基盤整備を推進することや、都市近郊の強みを生かした園芸農業の振興、若手農業者の支援や新規就農の促進、食育・地産地消などの重要性について、私の考えもお伝えさせていただきました。第1次産業は国家、そして地域社会の根幹であり、大切にしていかなければなりません。

 このほかにも古賀市社会福祉協議会や粕屋北部消防本部の皆様に来庁していただき、また、市政の様々な課題について担当課とやり取りを続けました。なお、仕事始め式では、職員の皆さんに対し、産業振興と福祉政策を「車の両輪」として進めることで定住促進につなげていく私の基本的な考えをあらためて示し、市民の皆様、市議会の皆様のお力をいただきながら、みんなで力を合わせてまちづくりを進めていくことを確認しました。

仕事始めの式1 仕事始めの式2

 県内の多くの企業様、団体様が開催される新年の賀詞交歓会も始まりました。自治体経営者として、様々な立場の皆様と顔を合わせることのできる貴重な機会であり、古賀市のまちづくりにつなげていきます。

 本年2019年は福岡県でラグビーワールドカップも開催され、日本代表で古賀市出身の福岡堅樹選手の活躍が期待されます。古賀市を挙げて応援していきたいと思います。また、ゴルフの日本オープンも開催されます。こちらも市民の皆様とともに盛り上げていきます。皆様、よろしくお願いいたします!

新年のごあいさつ(1月1日=田辺)

 新年あけましておめでとうございます。本年も私たちのふるさとのために全力を尽くして活動してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 古賀市は都市近郊で自然に恵まれ、農業・商業・工業が息づく、魅力的な地域です。交通の利便性が高く、働きやすい、暮らしやすいという特性をさらに伸ばしていきたいと考えています。
 いま、「地の利」を生かした産業政策が求められています。県内有数の工業力を誇る古賀市は、土地利用の転換によって企業立地の促進を図ることや、様々な技術力を誇る地場企業の皆さまの事業展開を支援することで、さらに「力」を引き出していかなければなりません。私は商店街で育ちました。JR古賀駅周辺のにぎわい創出にも取り組んでいく時です。これらは10年後、20年後に結果が見える中長期的な課題であり、スピード感を持って進めていかなければなりません。
 そして、農業の振興。第1次産業は国家、地域社会の根幹です。生産地でもあり、消費地でもある強みを伸ばしていくため、農業生産基盤の整備、担い手の育成・支援、先端技術などによる生産・消費拡大を図っていきたいと思います。

 誰もが「QOL(Quality Of Life=生活の質)」を向上させ、生きがいを持って生きていける古賀市を目指します。子育て支援、教育環境、医療や介護の体制、福祉政策を充実させ、あらゆる世代が安心して暮らせる古賀市に。障がいがあっても暮らしやすい、自己実現が図れる古賀市に。そうした皆さまの思いをまちづくりにつなげていきます。

 そして、このまちの魅力を国内外の多くの人に発信していきましょう。希少な金銅製馬具が出土した国史跡・船原古墳や薬王寺温泉、夕日が美しく沈む海岸線をはじめとして魅力ある地域資源があり、これらをもっと磨き、生かしていきたい。宗像市や福津市、糟屋郡などとの広域連携も重要です。歴史や風土、文化、私たちの人間のネットワークは市町の境を越えてつながっています。さらに、日本で今年開催され、福岡県も試合会場となるラグビーワールドカップや、来年の東京オリンピック・パラリンピックを契機として、古賀市における国際交流や多文化共生の取り組みを推進していきます。

 こうしたことを実現していくため、皆さまのお支えが必要です。私たち一人ひとりの力を合わせ、知恵を出し合い、誰もが幸せを実感して暮らしていける古賀市をつくっていきたいと考えています。なにとぞよろしくお願いいたします。

 本年が皆さまにとって幸多き一年になりますことをお祈りいたします。

新年ごあいさつ




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